プロフィール

劉鵬院鏡

Author:劉鵬院鏡
劉鵬院・剣(b17212)の実の弟■昔色々あったらしいが、今は仲の良い兄弟らしい■人形作製(主にフランス人形)が趣味。部屋には夥しい数(様々な種類)の人形がある。■服装はとある人形を真似ているらしい。女装は趣味ではなく深い意味があるらしい。でも顔が女性的なので違和感ナシ。■普段はワイシャツにジーンズのラフスタイル■「まーアレだ」や「~さね」が口癖。■IBGM:それでは御伽噺を始めよう
プロフ更新:2008/12/29
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その玩具の様な宝の輝きを

 雲ひとつ無い澄んだ空。
 幾星霜と輝き続ける星がある。
 そんな夜の空気は澄み渡り、冷えていた。
 空を見上げ、星を見る。…予想よりも美しい事に感嘆する。
 今までこうして星を見ることは無かった。こんなにも綺麗だと言うのに、何故自分は見なかったのだろうかとふと思った。
 ベッドで横になってふと窓の外にある夜空を見ようと気紛れを起こしただけだ。その気紛れがこんなにも綺麗な物を見つけれるとは思わなかった。
 外にはまだ自分の知らない事が沢山ある…。そう思わされた。
「…そろそろ冷えるな…。戻るか」
 夜風が堪えると感じ俺は部屋に戻ろうと足元に視線を戻す。
 その時、視界の端に見知った姿を見つけた。
 こっちには気づいていないのか、空を見上げている。
 自分も釣られてもう一度空を見る。
 どうやら彼女が見ているのは無数の星ではなく、大きく浮かぶ月のようだ。
 月は満月でも半月でも、勿論月食でもなく所謂上弦の月と呼ばれるものだ。
 太陽の光を反射し、銀に光る夜空の月。太陽の様に恵みの光を齎すわけでも無い。しかしその光は熾烈な輝きとは違いながらも鋭く、うっすらと地上を照らす。
 それはまるで、夜道を這う旅人に灯す、命の煌きの様に。
 そこでふと思い出す。月に映る影は兎に似ている、と。
 兎は寂しくなると死んでしまう。そんな噂を聞いたことがある。
 だが実際は群で行動するとストレスが溜まるのでそんな事は無いと知ってはいる。だが、もし一人で行動をするのであれば何か道標が欲しいと思うだろう…。
 そこで自分は夢想する。
 兎は、月が照らす道標を辿って月にたどり着いたのかもしれない。
 だが、動物は単体では生きられない。ではあの兎にも番が居るのだろうか…?
 月と太陽。もしかすると、あの太陽に番が居て、仲間の月を気にしてあんなにも輝いているのではないだろうか…?
 常にお互いの姿を見れるようにと太陽は月を照らし、月は太陽の光を受けてささやかながらも輝く…。だとしたら、太陽はそのささやかな光に気づいているのだろうか。自らの光でその小さな光を消してしまわないよう、気をつけなければいけない…。
「…降りるかね」
 しばし夢想した後、彼女の元へ降りる。
 部屋に戻り上着を取り、寮の外へ。
「……だろうな…」
 外へ出た時、彼女は何かを呟く。
 何を言ったかは聞こえなかったし、聞こえてもそれは自分に向けて言った言葉ではなかっただろうから、聞かなかった振りをする。
 一歩歩き出したとき、丁度彼女が振り返った。
 彼女は何も言わず、駆けてくる。
 自分も何も言わず、受け止める。

 染まらぬ揺るがぬ迷わぬ不変と愛を胸に
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