プロフィール

劉鵬院鏡

Author:劉鵬院鏡
劉鵬院・剣(b17212)の実の弟■昔色々あったらしいが、今は仲の良い兄弟らしい■人形作製(主にフランス人形)が趣味。部屋には夥しい数(様々な種類)の人形がある。■服装はとある人形を真似ているらしい。女装は趣味ではなく深い意味があるらしい。でも顔が女性的なので違和感ナシ。■普段はワイシャツにジーンズのラフスタイル■「まーアレだ」や「~さね」が口癖。■IBGM:それでは御伽噺を始めよう
プロフ更新:2008/12/29
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まとめ

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卒業

 ようやっと学生生活も終わりだねぇ。

 色々とあったが、まぁ悪くなかったか。
 とりあえずは大学行ってある程度勉強してそれなりの所へ就ければ良しかね。
 のらりくらりと人生を送りたいものだが…ま、そうは行かねぇか。
 それよかこれからどうすっかねぇ…。引退するならするでスパッと決めたいものだが…。
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期末テスト結果

今回の期末試験は少し頑張ってみた。
結果、キャンパス内で4位だった。因みに総合では41位。
…まぁ、こんなものかね。

仮面

 ある日鏡は図書館に居た。
 手には数冊の本が。タイトルはどれも感情に関連するモノだ。
(……自分では判らないものなのかねぇ…)
 本棚を探し目に付いた本を片っ端から取って行く。手にある本は10冊を超えようとしていた。
(…コレくらいあればいいかね)
 抱えている本を見る。見るからに手当たり次第というのが判るラインナップだった。
「さて…と」
 近くの机に座る。本の山を前にどれから片付けるかと少し悩み、結局上から順に読んで行く事にした。
「道○感情論・上…か」
 そうして本の山と格闘が始まった。

 鏡が本を読み初めて3時間。陽は沈み、外は暗くなっていた。
「ん…」
 ふと視線を窓の外へ投げる。窓ガラスが光を反射し鏡の姿を映し出す。
(…感情、ねぇ…)
 鏡が感情について調べ始めたのはある夜の話だった。
 女子寮の友人と雑談をしている時、話の流れで自分の事を指摘されたからだ。
 曰く、感情を隠すのに慣れている
 曰く、慣れているせいでどう表現すればいいのか判らない
(…しかしまぁ、ああも簡単に気付かれるとはな…)
 無表情無感動というわけではないが、ポーカーフェイスを心がけるようにしていた。隠す事ばかり気を取られ、肝心の感情を何処かに置き忘れていたようだ。
 厳密には忘れた訳ではないが、それに近い状態だと鏡は認識していた。
(…やれやれ、ロジックは得意なんだが、イロジックは苦手だな…)
 3時間掛けて読んだ結果、感情を理論的に表す事は難しいという事が判明した。
 どれも曖昧な表現で鏡からすると理解し辛いものであったようだ。
(…先は長いねぇ…。いっその事、心理学でも学ぼうか…)
 自らが求めているモノの複雑さを痛感しつつ、鏡は本を戻して図書館を後にした。

赤い髪1

 チェス。それはゲームであると同時に「科学」でも「スポーツ」でも「芸術」でもあると言われている。
 8×8の枡目上で互いに駒を奪い合う。ポーン、ナイト、ビショップ、ルーク、クイーン、キング。それぞれ性能の違う6種の駒を使うボードゲーム。起源は紀元前の古代インドだが、そんな事を知っている人はあまり居ないだろう。17世紀頃にチェスは娯楽として普及。キャスリング等の単語から判るようにヨーロッパ圏で広まっていった。
 最も、そのような事は彼等には関係の無い事である。駒の動かし方。それさえ知っていればチェスは出来る。基礎中の基礎だが、彼等はその事しか知らない。
「……チェック。」
 白いビショップがキングを追い詰めた。お互い駒を進めるだけの単純作業だった。チェスのルールに詳しい者や真面目にチェスを楽しむ者からすれば呆れるほど稚拙な勝負だっただろう。
「チッ…。兄貴にゃ勝てんな。」
 そう言い、負けを宣言する赤い髪の少女…いや、少年だった。女性的な顔立ちだが、所々注意深く見れば男性であると判る。
「…。」
 兄貴と呼ばれた少年は答えない。黙々と駒を片付けていた。
 彼、劉鵬院剣は常に口数が少ない少年だった。必要な言葉以外を口に出すと損だと言わんばかりに。
 兄貴と呼んだ少年は先ほどの勝負を気にした風も無く駒を片付ける。
 劉鵬院鏡は女性と見紛うばかりの顔立ちだった。その赤い長髪も含めて、初見で彼が男性だと判る人は居ない。最も、口調が荒く、口を開けば彼が男性であると誰もが判る。
 チェスを片付け、兄の部屋を後にする鏡。
 時刻は夕方。逢魔が時と呼ばれる時間だ。
 男子寮の廊下に差し込んでくる夕日を眺める。
 逢魔が時。夕暮れ時は人を惑わす禍や魔が潜むと言われ、魔に逢う時刻とされる。ふとそんな事を思い出した。
 馬鹿馬鹿しい。魔に逢う?魔は逢うのでは無い。人の内から生れ落ちるのだ。魔が人を惑わすのでは無い。人が魔を生み出し、惹き付けるのだ。
 ふと窓に映る自分の顔に気づく。
(……確かに、魔は人の内から生まれるモノだな…。)
 そのまま、鏡は自室に戻った。

 彼の部屋は他の寮生の部屋とかなり違う。机、ベッド、クローゼット等の家具は同じなのだが、その内容が異色だった。部屋の隅に置かれている発泡スチロールの山や、粘土の塊。それに筆ブラシや針金まである。
 彼の趣味の1つに人形作製というのがあり、最近は球体関節の人形を作っている。
 現在彼の自室は一般的な男子寮の部屋とかけ離れている。一言で言うなれば簡易の製作所と言うべきか。そして、一際異彩を放っているのは本棚に置かれた人形たちである。一見して、どれも西洋人形のようだ。これらは鏡の作品の一部であった。
 初めて彼の部屋に入る人は上から見下ろす人形が目に入るだろう。
 彼は寮の自室で人形作製の下準備をし、家―自分の管理する洋館―で最終作業を行う。無論、洋館で1から作業する事も可能である。
 故に、テレビ等の娯楽物を置くスペースが少ないのである。だが、バラエティ番組等に興味が薄い彼はPCでネットサーフィンをして情報を入手している。
 その夜、鏡はベッドに仰向けになって自分の髪を弄っていた。
 血の様に…赤い。深紅と言っていい程の赤い髪。自らの髪を見て鏡は今日あった事を思い返す。
 ある女性に髪の事を聞かれたのだ。
 兄は黒い髪なのに鏡はどうしてそんなに赤いの?と。
 確かに兄の髪は深い闇のような黒髪だ。それに比べ、自分は深紅。疑問に思うのは当然だろう。
「……。」
 ふと鏡は思う。自らの過去を語って良いものか?自分の事は兄共々あまり語っていない。兄はあの無口さだ。そうそう語る事は無いだろう。
 寮生には自分と同等かそれ以上の重い過去を持った人が居るだろう。…自分は彼女の過去に何があったか知らないし、詮索する積もりも無い。…が、彼女が自分の過去を知ったらどうなるのだろうか?……分からない。
 ……全てを話すと彼女は困惑するだろう。彼女は優しくて儚く脆い。だが、核心に触れない所なら問題無いだろう。
 そう思い、鏡はまどろみの中に落ちていった。

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